古代ローマの都市ポンペイは、西暦79年にベスビオス火山の噴火により、地中に埋もれたことで知られています。そして18世紀半ばから現在に至るまで発掘作業が進められ、この程、現代のファーストフードカウンターのようなものが、優れた保存状態で発見されたというニュース。陶器鍋の中からは、カモの骨の破片や、ブタ、ヤギ、魚、カタツムリの死骸を発見。スペイン料理のパエリアのように、いくつかの食材が一緒に調理されていたものもあった、ということです。
同じ西暦79年の日本はどうかというと、弥生時代の真っ只中で、ようやく稲作が始まったばかり、ということで間違いないのかな。その頃、遠方のローマでは結構いいもの食べていたんですね、という余り意味のない嫉妬みたいなもを感じてしまい、ちょっと複雑な気持。ローマの歴史は興味深く、宴会などで食事をする時には、体を横たえてゆっくり時間をかけて食べていたらしい。子供の頃に、食べてすぐに寝そべると牛になると言われていた身としては、うらやましい限りで、逆に横になって食べたほうが、体にいいのではないかと思えてきます。その他にも、こちらのほうが大切なことですが、上下水道の完備や共和制政治、様々な法律の制定など、その頃の日本と比べるとずいぶん進んだ社会だったようです。

ローマの歴史や生活については、塩野七生さんの「ローマ人の物語」が大変面白く、ローマの建国から滅亡までが興味深く描かれています。歴史小説なのか歴史書なのか、評価が分かれているようですが、そんなことはどうでもよく、ただただ引き込まれていきます。その中で、ポンペイに関する記述を読み返してみようと思ったら、手元に見つからずどうしようかと思い、もう一度購入することも考えましたが、「ポンペイ」という映画があったことを思い出し、迷わずそちらに方向転換。
映画「ポンペイ」は、2014年のアメリカ作品で、主人公は、ゲームオブスローンズのジョン・スノウ役の人、悪代官は、ジャックバウアーの人、ヒロインはどこかで見たことあるけど、よくわからない。そうそう、マトリックスのトリニティも出演していました。ちょっとお年を召されて貫禄があるような無いような、とにかくそれなりの顔ぶれでした。ジャックバウアーの人は、やはり悪役が似合うのか、憎たらしさ全開です。前半は剣闘士の話がメインで進んで行き、何やら「グラディエーター」のイメージ。途中で、例のベスビオス火山噴火の前触れが小出しに描かれ、来るぞ来るぞと、お約束の展開。一時間ぐらいして、やっと火山が大爆発。火の玉は飛ぶわ、火山岩が飛ぶわ、津波は来るわ、最後に火砕流で全滅です。こんなの見てて喜んでいいのだろうか。映画だからしょうがないか。とはいうものの、実際その場に直面していたら、その恐怖たるや想像を絶するものでしょう。現実に何万人もの人間が死んでいるわけですから、その悲惨な出来事と映画の世界との違いを、頭の中はどのように解決しているのだろう。

火砕流は時速100キロとか言われていますが、馬なら逃げきれなくても、車だったら逃げ切ることができたのかもしれない、と単純に考えても、火砕流はどの方向から来るかもわからないですし、やっぱり無理か。
思いだされるのは、3.11の東日本大震災。押し寄せる津波から逃れるために、方向を変えながら運転する車の群れ。Youtubeでその時の動画をみることができますが、深刻な事態に動揺している様子が伝わってきます。その動画は実際に起きたことで、しかも10年ほど前の、この日本での天災です。やはり、作り物の映画と実際に起きている場面をそのまま撮影した動画では、受けるイメージは天と地ほどの差があり、その違いは歴然です。それでもどこか他人事のように覚めた眼で見ていられるのは、やはり自分の身に起きていることではないからなのか。その時の運転している人の気持ちを、そのまま自分の気持ちとして体現できるなら、初めて真の恐怖を感じることができるのかもしれません。
By 料理パパ3号
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