ギンナン注意報発令、といっても、国が発令したわけでもなく、地方自治体が発令したわけもありません。Yahooニュースのお医者様の記事で、その元ネタは「日本中毒情報センター」の「ギンナンの食べ過ぎに注意しましょう」という記事かららしい。
「日本中毒情報センター」とは、公益財団法人で、では、公益財団法人って何? という話になると、公益社団法人・一般社団法人・一般財団法人とかもあり、では、法人って何? となると、もうどうでもよくなってきますね。どうせ付け焼刃で調べても、そのうち忘れてしまうことなので、世の中には色んな組織があります、ということで納得しておきましょう。
要するに、ちゃんとした組織が注意を呼びかけているのだから、素直に耳を傾けたほうがいいのかもしれません。
その公益財団法人いわく、「ギンナンは一度にたくさん食べ過ぎると嘔吐やけいれんなどの中毒症状が出現することがあります。ギンナンの有毒成分は熱に強く、煮る、焼くなど加熱調理しても消失しません。」ということで、季節がら、注意してください、とのことです。

今さらそんな事言われても、ギンナン大好きな人はどうすればいいの? いや、今さらではありません。昔から言われていました。特に子どもにギンナンは危険とか。食べすぎ注意とか。触っていると、手がかぶれたりもするし、かなり厄介な食べ物です。でも茶碗蒸しに入っているではないか、と文句のひとつも言いたくなりますが、あれは一個ですから、食べ過ぎにはなりません。やきとり屋のギンナン串はどうなのか、それこそきっと、食べ過ぎに注意なのでしょう。
近頃は家庭でも便利な食べ方が普及しています。ギンナンを紙袋に入れてレンジでチン。いちばん簡単です。レンジでチンが普及する前は、フライパンや煎り網を使ったりしてましたが、今やレンジがいちばん簡単。だからこそ、食べ過ぎに注意です。
そんなに注意しなきゃいけない物なのに、なぜ食べるのか? 美味しいからです。どこが美味しいのか。舌を唸らせる味わいがあるわけでもないのに。しいて言えば、口当たり、噛みごたえ。何やら硬い羊羹を食べている感じ。甘くはないけど、大人の味。サンマのワタのように、大人になってから美味しさを感じるようになるのかな。
では茶碗蒸しになぜギンナンが入っているのか。それは、ギンナンが入っている茶碗蒸しは薬膳として中国で食べられていたからだそうです。咳や喘息を止めたり、肺を潤してくれたり、夜尿症にも効くらしい。それなのに食べ過ぎると危険だなんて、ややこしや。

ギンナンはイチョウの種子。毎年秋になると、イチョウ並木に散らばっています。それを人間がせっせと拾い集めモグモグと腹の中へ。散らばったまま放っておけば、そこから芽が出るのかどうか知りませんが、何せ種子ですから、全部拾われては、たまったもんじゃありません。そのままにしておけば、枯れ葉と同じく土に栄養を与え、自分を育ててくれる筈です。イチョウの防衛本能として、全部拾われないように、臭いをきつくしたり、触ったら手がかぶれるようにしたり、食べ過ぎたら、場合によっては死に至らしめるような呪いまでかけて、自分の種子を守っています。
そのかわり、少しぐらいなら人間の体にも役立つような成分を残してやるよ、的な感じで、優しく持ちつもたれつです。もし全てが毒なら、誰も近寄らない嫌われ者なってしまいます。それではイチョウも寂しいに違いありません。うまくバランスとってます。と勝手に考えていますが、何の根拠もありません。
By 料理パパ3号
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